半年でスタートアップを辞めた話。

お知らせ

これの続き。

続きのタイトルとしてはなんとも不穏である。
が、内容自体はわりと前向きな話だ。

端的に言えば、医療機器スタートアップに入社して半年で退職した、という話になる。
ただ、個人的には得たものがとても大きかったので、備忘録も兼ねて振り返っておきたい。


入社(3月)

配属はカスタマーサクセス部。
しかし当時の自分は「カスタマーサクセスとは……?」の状態。
周囲も「なんか医者が来たぞ…何させたらええねん…?」という空気だったと思う。

とりあえず、居場所をつくらなければと思い、
医学寄りのタスクに手を突っ込みながら、周りが何をしているのか観察していた。

入社2週目、突然「営業の案件、一緒に行きます?」と言われ、初の営業へ。しかも遠方。
新幹線の中で読んでいたのがこれ。

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ビビり散らかしていたので、相手の先生の情報は過剰なくらい調べた。
結果としては多分あまり刺さらなかった(と思う)。
どことなく上級医にプレゼンしている時の空気感を思い出した。

途中から「導入はなさそうだな」と察して、
診療現場の困りごとをずっと聞いていた。
営業的には0点だったかもしれないけれど、
CSとしては50点くらいはあったのかもしれない。


事業本部長になった話(4〜6月)

そんなこんなで入社2週間ほど経った頃、
「来月から事業本部長お願いします」と告げられる。

当時はあまり理解せず「はい!」と返事していたが、
今思えば、なかなかに無茶であり、そして良くも悪くもスタートアップである。

そこからの2ヶ月は、正直あまり記憶がない。
毎日が「ついていくので精一杯」。
インプットとアウトプットの回転速度が異常で、
3分前に知ったことを“前から知っていた風”に指示していたりした。

今思えば、周りには迷惑もかけただろうと思う。
それでも優しく支えてくれた方々には、今でも感謝しかない。
もしあのとき周囲に助けてもらえていなかったら、普通に地獄だった。


少し冷静になって見えたもの(6〜9月)

事業本部長になって2ヶ月ほど経ち、
ようやく自分の状況を俯瞰できるようになったタイミングで気づく。

「自分は何の成果も出していないのでは?」

もちろん“何もしていない”わけではなかった。
むしろ、引き継いだ時点で散らばっていた課題を、自力でひたすら片付けていた。
ただ、それは マイナスをゼロに近づけていただけ で、
新しい価値を生み出していたわけではなかった。

そこに、業務委託で入ったコンサルの方(しかも二人)から指導を受ける機会があった。
家庭教師をつけてもらった、という表現がしっくり来る。

正直、それまで「コンサルってどこまで信用したらいいんだ?」と思っていた。
でも、自分の“完全我流”を可視化してもらいながら整理していく中で、
足りなかった経験値の部分をきれいに補完してもらえた。

今のところの理解としては、
コンサルは“代わりに戦ってくれる人”ではなく、“欠けている部分を埋める存在” なのだろう。

そのおかげで、会社の改善ポイントや、次に打つべき仮説を立てられるようになった。
この期間は、自分が一番成長した瞬間だった気がする。


そして退職へ(9〜10月)

「じゃあ、なんでその流れで辞めんねん?」
と言われれば、答えはシンプルで、

来期の方針が自分と合わなかったから だ。

これはもう仕方がない。
自分の考えや仮説は、できる限り丁寧に共有したつもりだった。
ただ、韓非子が説難を説いて投獄されたのと同じで、
“相手に伝わる形で伝える”難しさを痛感した。


おわりに

半年という短い期間だったけれど、ここで学んだことは大きい。
今でもプロダクトは好きだし、会社のビジョンも尊敬している。
何より、一緒に働いた人との繋がりは、今後も大切にしていきたい。

そして、12月からまた新しい挑戦が始まる。

また報告します。

今の私のスキルはこんな感じらしい byチャッピー

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